音楽と紐付けされる思い出たち

友人からDJ社長という人を教えてもらって、おすすめされた40分越えの動画を見た。

 

40分。

テレビドラマ1話分をHDに録画しCMを飛ばして視聴すればそれくらいになるだろうか。YouTubeに上がっているお笑い動画で換算すると一本あたり5分程度として8回分。僕の場合ベッドで横たわって見るので3本くらいでいつも寝落ちする。40分の動画というのはそれくらいの長さだ。

 

サムネイルを見る限りDJ社長はやんちゃな風貌をしていた。小中高大とやんちゃな方とほとんど関わって来なかったため、そういった風な外見の人はちょっと苦手だ。

 

そんな感じで最後まで見る自信はなかったけど、勧められた手前見てみた。結果開始3分で引き込まれた。もう外見で判断するのはやめようと心に誓った。(嘘)

 

高校生の頃に不純(?)な動機で社長になりたいと考えた木元少年。社長になりたいがために東京の大学に進学し、夢を叶えるため、常人であればめげて止めてしまうであろう局面でも行動し続け、高校卒業後数年で社長になる。社長になってからも九州最大のイベントを開いたり、詐欺師に騙されて莫大な借金を負ったり色々あったけど、今は社長を続けつつ自分が好きなDJでドーム講演を目指している。その行動力とメンタルの強さに脱帽した。

 

これを見て今好きなことで起業しようとか、会社やめようとかは考えなかったけど、カッコよかった。好きなことで生きていけるひとっていいな。

 

なにより話がうまい、面白い。みるみるうちに引き込まれていき、気づいたら今朝4回目の視聴を終えた。妻にも見せた。

 

これはちょうど、YouTubeのおすすめでたまたま出てきた曲にはまって通勤中や移動中に何度も再生してしまうあの感じに似ている。

 

最近はガッキー主演のテレビドラマで、「獣になれない私たち」の主題歌「今夜このまま/あいみょん」になぜかどハマりし、何度もリピートしているところだ。

 

その時好きでよく聞いた曲っていうのは、当時の感情を思い起こす一番効果的な装置だと思う。

RADWIMPSは上京したてで何もかもが新鮮だった大学生活初期を思い出させてくれるし、スイミングスクールの練習がきつくて行きたくなかった気持ちを思い出したければ、僕ならウルトラソウルを聴けばいい。

 

ちょっと好きなのジャンルと違うので、DJ社長のライブにいったり、彼らの曲をリピートすることはないと思う。多分。でも何年後かにふと「今夜このまま」を聴いたとき、僕はDJ社長の事を思い出すのだろう。だってもう、DJ社長が語ってる動画を見てるとき、僕の脳内ではあいみょんが歌ってるから。